iPadPro12.9インチ(第6世代)豆知識
iPad Pro12.9インチ第6世代は2022年10月18日に発表され、日本国内では26日から発売されている端末です。
外観は前年の第5世代と大きな違いはないものの、スペックとしては大幅に進化した端末となります。
iPad Pro 11インチ第4世代と同時に発売されており、スペックとしては僅かな差でほぼ同一。
用途によって選択するような形となっています。
スペック情報
外観面
外観としては、前年モデルとまったく同じサイズ感、質感もアルミの高級感ある質感を引き継いでいます。もっと言うと第5世代と高さ、幅、厚みは同一です。カラーリングもグレーの色味に少し差はありますが、バリエーションとしては同一となります。
外観で過去モデルとの判別は困難ですが、背面パネルの表記が”iPad”から”iPad pro”に変更されています。せっかくProモデルを購入するのであれば、この表記は嬉しいですよね。
懸念としては重さでiPad Pro 11インチ第4世代と比較すると、200g強重い端末。
前年と同一で軽量化はされませんでした。
このレベルになると、ずっと手にもっての利用はあまり現実的ではありません。
それに加えて、機能を十分に活かそうとすると、ケースや用途によってはキーボードなども必要となり、基本的には毎日は持ち歩かないような用途での利用が中心と考えられます。
ただし、11インチモデルとの差別化ポイントとして、ミニLEDを用いた1000000:1のコントラスト比は12.9モデルのみ、大画面かつ液晶の圧倒的な表現力は12.9インチの特権となります。
システム面
スペックとしては11インチ第4世代と同一です。
最も大きな特徴はM2チップを搭載している点となります。M2でも、Mac Book airに搭載されているものと、MacBook Proに搭載されているものに差分があるのですが、驚くことに、MacBook ProのM2と同じチップが採用されています。
前年のM1でもかなりのハイスペックでしたが、CPUで15%、GPUで35%の高速化が行われているとのこと、世に出ている多くのノートPCよりハイスペックと言えます。
そのスペックを最も活かせる形で、発売と同時にiPad16がリリースされています。
目玉としてはステージマネージャー機能で、まさにPCのように、複数のアプリを切り替えながら利用、もしくは最大で4つのアプリを1画面同時に利用することができます。
従来、PCとの差異として、このようなアプリの切り替えが弱点となっていたため、よりクリエイティブ・アウトプットとして活用できる端末となりました。
特にこのステージングマネージャーについては当然、複数アプリを利用する場合1アプリあたりの画面占有率は少なくなるため、12.9インチモデルと相性バツグン。アプリのウィンドウを重ねて、といったノートPCとしての活用もストレスなく利用できる形となっています。
また、Apple Pencilでは、Apple Pencilポイントという新機能に対応、
これはペンが画面にふれる前、空中にある段階で着地点に目印が表示されるようになる(ホバー)機能です。文字を書く分にはあまり恩恵を受けない機能ですが、絵を書く用途で考えると大きな利点で、”液タブ”に劣後していた機能のキャッチアップとなります。
このApple PencilポイントはM2搭載機種のみで利用できる機能で、他機種ではiPadを16にアップデートしても使えない機能となります。
1点だけ残念な点としては、Touch IDには非対応となります。
iPad Air(第5世代)やiPad(第10世代)など、最新のiPadで対応を進めていたため、期待が大きかった分、残念に思った方も多いようです。
しかしながら、どちらかと言えばあまり”持ち歩いてどこでも”という用途の端末ではないため、この端末については差がないかとは思います。
発売時に斬新だった機能
M2搭載、とiPad16のステージングマネージャーを最大限に活かせるスペックは、派手さはないものの、強力な進化点となっています。また絵を書く人にとっては、Apple Pointが液タブから乗り換える最大のポイントになりました。
どのような方におすすめか
画像や動画の編集などクリエイティブ用途で利用される方におすすめの端末となります。
その仲でもキーボードやマウスと繋げたビジネス用途、Apple pointを使った液タブからの置き換え、などアウトプット中心の使い方をする場合、11インチより12.9インチの方が適正が高いと考えられます。